◆卓球ワールドツアー香港オープン最終日 ▽男子シングルス決勝 林高遠4―2張本智和(9日、香港)

 【9日=林直史】男子シングルス決勝で世界ランキング4位の張本智和(15)=木下グループ=は、同2位の林高遠(中国)に2―4で敗れた。女子シングルスの伊藤美誠(18)=スターツ=も決勝で王芸迪(中国)に0―4で完敗。それぞれ前回対戦の雪辱を許し、準優勝だった。12日からのジャパンオープン荻村杯(札幌)で、ともに大会2連覇に挑む。

 張本がわずかな心の隙を悔やんだ。ゲームカウント2―2の第5ゲーム。8―6とリードし「このゲームを取れば優勝に近づく。優勝がちらついてしまって、それが少しプレーに出てしまった」。そこから相手にスーパープレーが飛び出すなど逆転され「ほんの1%考えてしまっただけでも、中国選手にはそれがあだになってしまう。まだまだメンタルも技術も足りないと思った」と唇をかんだ。

 世界2位の執念にも苦しめられた。タイムアウトのタイミングなど、同じ左利きの中国選手の周雨を下した準決勝の反省を生かして臨んできたことも感じ「思った以上に対策してきて、相手の戦術の変更に自分が追いつかなかった」。林高遠に昨年12月のワールドツアー・グランドファイナル決勝の雪辱を許した。

 先週の中国オープン(OP)は4強、今大会も2位で日本勢最高成績だ。台上の技術やバックハンドのラリーで止めるボールを交ぜるなど、戦術の幅も広がった。だが「安定感もついてる証拠だと思うけど、その分、爆発力や昔の勝負強さが少し足りなかった。ジャパンOPからは2つ同時に出せるように練習を頑張りたい」。今年のツアー初優勝を逃した悔しさを受け止め、成長したからこその新たな課題に向き合った。