◆日本生命セ・パ交流戦 巨人11―3ロッテ(9日・東京ドーム)

 巨人に頼もしいエースが帰ってきた。25日ぶりに先発した菅野が、6回2失点でリーグトップタイの6勝目。3カード連続の勝ち越しを決めた。打線も、腰に違和感を抱えていたエースの復活を祝うように、阿部の史上最多“229人斬り”達成となるダメ押し2号3ランなど3本塁打を含む14安打。5月10日以来となる2ケタ11点で強力援護した。

 体調面の理由による登録抹消は3年ぶり。菅野はG球場のリハビリ中、苦しむ姿を絶対に表に見せなかった。高卒1年目の戸郷ら若手に助言するその背中は、責任感にあふれていた。

 腰の違和感について、さまざまなところで原因を推測する声が飛んだ。だが、プロ1年目から見てきた私の知る限り、24時間野球中心の生活で、食事を始め誰よりも体調管理に気を使っている。勉強熱心でオフの自主トレから合理的に進めてきた。そんな菅野でもけがをする時はある。

 苦い経験かもしれないが、それを糧にして力に変えるのが、すごさではないだろうか。リハビリ中、1軍の試合は全試合テレビ観戦した。気持ちは一緒に戦っていた。キャッチボールでは考えながら最善の体の使い方、フォームを模索した。

 入団以来、投手プレートの三塁側を踏んで投球してきたが、この日は腰のことを考慮して中央付近に変えた。「その時その時のベストを尽くすと今年は決めている」という言葉通りの力投だった。