◆日本生命セ・パ交流戦 阪神4x―3日本ハム(9日・甲子園)

 のけぞるほどの豪快なスイングだった。同点の6回無死一塁。大田が外角の144キロ直球を高々と打ち上げると、右翼ポール際へと上がった白球はギリギリでフェンスを越えた。「(感触は)入ってくれれば、というくらい。最高の結果になってくれた」。7試合ぶりの11号2ランで「少しだけ頭の片隅にはありました」という史上35人目の12球団アーチを達成した。

 この日は自身の29歳のバースデー。さらに東海大相模時代に甲子園出場経験がない大田にとっては“聖地初本塁打”となった。ダイヤモンドを回ってベンチに戻ると、ナインからの祝福を受け「うれしい。甲子園でも人生初のホームラン。夢だった甲子園で誕生日に打てて最高」。かつて目指した聖地で躍動し「この空気の中でできたのは良かった」と振り返った。

 チームはサヨナラで敗れて連勝が3でストップ。3位に転落し、栗山監督は「食らいついて一人、一人が一生懸命にやるしかない」と険しい表情で語った。「29歳はいいスタートになったのでは?」との問いに、背番号5は首を横に振った。「もう(今季の)スタートは切っているから」。気持ちを切り替えて、次戦も勝利のために全力を尽くす。(小島 和之)