◆高校野球春季東北大会第3日 ▽準々決勝 弘前学院聖愛4x―3東北学院(9日、荘銀・日新スタジアムやまがた)

 準々決勝4試合が行われた。明桜(秋田1位)が学法石川(福島2位)に4―3で勝ち、14年ぶりに準決勝進出を決めた。0―3で迎えた8回に一挙4得点。2死満塁から工藤泰成投手(3年)が左前に逆転の2点適時打を放った。弘前学院聖愛(青森2位)は、成田京平右翼手(3年)のサヨナラ打で東北学院(宮城3位)を4―3で下し、初の4強入りを果たした。準決勝は10日に予定。

 打球が一、二塁間を抜けて右翼へ転がると、弘前学院聖愛のベンチから歓喜の声が上がった。2度追いつき、9回1死満塁から成田の右前打でサヨナラ勝ち。この一打で先発全員の13安打をマークした。

 “意識”を変えて放ったサヨナラ打だった。成田は打席に入る前、「外野に打とう、強く振ろうと思っていた」と明かした。だが、伝令を通じ、指揮官からこう言われたという。「よく内野を見ろ、前に出ているだろう? (野手の)間を抜くくらいでいいぞ」。力みが消えると1ストライクからの2球目を軽打し、勝負を決めた。

 投げては7日の2回戦・日大山形戦に続いて先発した。「体が軽すぎて球が浮いて、最後まで修正できなかった」(成田)と5回で降板するも、6回から右翼に入りバットで貢献した。

 原田一範監督(41)は「こういう接戦をものにしたのは大きい」と選手をたたえる。秋は2009年に1度あるが、春はこれが初の4強入り。10日の準決勝は仙台育英と対戦する。成田は「我慢の試合になる。食らいついていきたい」とじっくりと勝機をうかがう。(有吉 広紀)