9日、『キリンチャレンジカップ』の日本対エルサルバドルが、ひとめぼれスタジアム宮城で行われ、前半に永井謙佑が決めた2ゴールを守りきった日本が快勝。18日に初戦を迎えるコパ・アメリカに向けて、期待を抱かせる内容で勝利した。

コパ・アメリカ直前の貴重なテストマッチとなるエルサルバドル戦。スタメンはGKシュミット・ダニエル、最終ラインは右から冨安健洋、昌子源、畠中槙之輔。ダブルボランチに小林祐希と橋本拳人。右に伊東純也、左に原口元気。2シャドーに堂安律と南野拓実。ワントップに永井謙佑が入る、3-4-2-1でスタートした。

最初のチャンスは前半6分。伊東が相手のパスを奪うと、ドリブルでペナルティエリアに切れ込み、グラウンダーのクロスを送る。中央に走り込んだ原口がフリーでシュートを打つが、ゴールの枠をとらえることはできなかった。

日本がボールを支配する中、永井のスピードが日本に歓喜をもたらす。前半19分、冨安の縦パスで最終ラインを抜け出すと、寄せてくるDF2人を鮮やかな切り返しでかわし、左足を一閃。ニアサイドにシュートを突き刺した。

後半35分にも、永井がチャンスを迎える。橋本の縦パスを南野がワンタッチで流し、永井がドリブルシュート。決定機だったが、GKの正面を突いた。直後の37分には小林のクロスを南野が頭で合わせるが、ジャストミートせず。立て続けにチャンスを作り出す。

そして前半41分、畠中がスルーパスを通すと、原口の折り返しを永井が左足で合わせ、ゴール右に流し込んで2点目。理想的な崩しの形から、追加点を奪った。

しかし後半11分、日本をアクシデントが襲う。2ゴールの永井が相手と競り合った場面で肩を負傷。後半14分に大迫勇也との交代を余儀なくされてしまう。さらに日本は畠中、伊東を下げて、山中亮輔と室屋成を投入。システムを4-2-3-1に変更する。

そして後半21分、ついに久保建英が史上二番目の若さで日本代表デビューを飾る。中島翔哉とともにピッチに立ち、南野と原口がピッチを退いた。

後半28分、早速、久保が魅せる。大迫のスルーパスに反応すると、寄せてくる2人の選手の間を抜き、カットインから左足を振り抜く。強烈なシュートはGKの正面を突いたが、挨拶代わりには十分な一撃だった。

後半31分には小林の浮き球パスを大迫が胸で収め、左足でシュートを打つが、GKが足に当ててブロック。後半35分、小林に替えて柴崎岳が登場。後半アディショナルタイムには、久保、大迫とパスをつなぎ、中島が抜け出すなど、久保を起点にチャンスを作った。

後半、大迫と久保の投入により、攻撃が活性化した日本。追加点はならなかったが、コパ・アメリカに向けて期待を抱かせる内容で、エルサルバドルに2対0で勝利した。

試合後、森保一監督は「チームとしていい形が出せた。結果につなげることが出来たのは自信になる。DFラインからビルドアップして、攻撃につなげる部分はよくチャレンジしてくれた。久保はいいプレーをしてくれた」と及第点を与えた。

代表デビュー戦で堂々たるプレーを見せた久保は「デビューできてよかった。自分の特徴は最大限出せたと思う。チャンスで決めきれなかったので、南米選手権ではゴールを取りたい」と、さらなる飛躍への意欲を見せた。