◆卓球 ワールドツアー香港オープン第5日(8日、香港)

 男子シングルス準決勝が行われ、世界ランク4位の張本智和(15)=木下グループ=は4―1で周雨(中国)を破って決勝進出を決めた。

 張本は第1ゲームを11―8で先取したが、第2ゲームは5―11。「チャンスがなかった」と肩を落としたが、すぐに「何点で負けても、1ゲームは1ゲーム。また0―0のタイに戻ったと思って、準備した」と切り替えた。第3ゲームでは10―8からYGサーブで意表を突かれ、失点。「相手が次に何を考えているのか分からなかった」と戸惑ったが、タイムアウトで一呼吸置き、しっかりとゲームポイントをものにした。

 前半はラリーで打ち負ける場面も多かったが、ストップを織り交ぜて正確性を意識することで、後半の粘りにつながった。先週の中国オープンで敗れた世界王者の馬龍(中国)の戦い方を参考にしたといい、「中国オープンの馬龍戦よりきつい試合はないと思っている。3ゲーム以降はあの戦い方を少しでも意識して、焦って打つんじゃなく、ストップからちゃんと狙いながらというプレーができた。あの試合の経験は本当に大きいと思います」と敗戦が糧になったと明かした。

 第4ゲームも1―5から逆転するなど、リードを許す場面でも落ち着いたプレーが光った。男子日本代表の倉嶋洋介監督も改めて「察知能力や考え方がしっかりしている」とたたえた。

 9日の決勝は世界2位の林高遠(中国)と対戦する。昨年12月のワールドツアー・グランドファイナルの決勝で勝って以来の再戦となるが「世界ランキングも相手の方が上ですし、実力も相手の方が上だと思っているので、1球1球気持ちを込めて勝ちにいきたい」と闘志を燃やした。