「交流戦、西武9-2広島」(6日、メットライフドーム)

 そのスイングスピードに、パワーに広島・山口が屈した。プロ初被弾で初失点するなど3回7安打2本塁打5失点でのKOだ。「怖さを知った。悔しいです」。破壊力を誇る西武打線の前にプロの洗礼を浴びて初黒星を喫した。

 2-0の初回。先頭の秋山にバックスクリーン右へ運ばれ、森の右犠飛でリードをはき出した。2-3の三回無死一塁では山川に右中間席へ特大の24号2ランを許す。本塁打はいずれもスライダーだった。

 「変化球で腕が振れなかった」。直球は自己最速にあと1キロと迫る150キロを計測。プロ初先発初勝利した5月30日・ヤクルト戦登板時にも負けない力強さがあった。だが、それだけで打ち取れるほど、甘くはなかった。

 変化球の精度と共に気持ちの切り替えの重要性を学んだ一戦でもある。秋山にソロを被弾後、マウンドではリセットしたつもりだった。それでも冷静に振り返ると「先、先を見すぎて自分の投球ができなかった」と唇をかんだ。

 勝利も敗北も、抑えることも打たれることも、全てを糧としなければならない。20歳右腕は「課題をつぶしていきたい。死に物狂いでやりたい」と前を向く。「良い勉強になったはず。この経験を次に生かせるように」。緒方監督の言葉がチームの思いでもある。