「交流戦、西武9-2広島」(6日、メットライフドーム)

 ついにストップした。広島・西川龍馬内野手(24)が3打数無安打に終わり、連続試合安打は「27」で止まった。初回に右犠飛を放ったが、その後の3打席で快音は響かなかった。チームは10カードぶりの負け越し。交流戦は2年連続の負け越しスタートとなった。

 ベンチに戻る西川の顔には少しだけ笑みが浮かんでいた。7点を追う八回2死一塁で迎えた4打席目は、2ストライク1ボールからの4球目を打って左飛に倒れた。連続試合安打は27でストップ。新元号令和を迎えてから始まった大記録への挑戦は幕を閉じ、試合後は淡々と振り返った。

 「いつかは終わります。(最後は)今日終わるのかなあと。もちろん打ちにいきましたけど、そんなに簡単に打てるわけではない。(継続中も)状態は良くなかったけど、ズルズル続いてここまで来た。もっと早く終わると思っていました」

 個人記録よりチームの勝利を目指してきた自負がある。初回、メットライフドームに大歓声がこだました。暴投で1点を先制し、なお1死二、三塁。西川の打球は快音を残して右翼手のグラブに収まった。待望の一打は生まれなかったが「何とかランナーをかえすことができて良かった」と納得顔だ。2打席目は三ゴロ、六回の3打席目は空振り三振に倒れる中、最後まで全力プレーで魅了した。

 日本記録の33試合には届かなかったが、堂々と球団単独2位に名前を刻んだ。無関心を装った記録継続中は、プレッシャーとの戦いでもあった。「明日打てるのかなと思う。2打席凡退したら、ノーヒットか…と。早く楽になりたいです」と漏らしたこともあった。

 打撃技術は努力で磨いてきた。小学生の頃まで右打ちだったが、中学から左打者に本格転向。自宅の庭には打撃ネットが設けられ、1日1000スイングが日課だった。練習後は町内をタイム走。福井の敦賀気比高に進学するまで貫き通した。

 「期待してくれていた人には申し訳ないですけどまた明日。連続安打がすべてではないので。チャンスで打てるように頑張ります」

 チームは10カードぶりに負け越し、西川は前を向いた。高ヘッドコーチが「続けてほしかったけど、彼の打撃技術なら何回も(連続安打の)チャンスは訪れるはず。外野の守備も板についてきたし、レギュラーとしてやってほしい」と言ったように、すっかり主力の仲間入り。4連覇へ導く安打を重ねていく。