「競泳・ジャパン・オープン」(1日、東京辰巳国際水泳場)

 世界選手権(7月、韓国・光州)の追加選考会を兼ねて行われた。白血病を公表し闘病中の池江璃花子(18)=ルネサンス=を指導し、日大のコーチに就任した三木二郎氏(36)が会場で取材に応じ、池江について「日に日に良くなっている」と語った。軽い運動も再開しているという。すでに日本代表入りしている牧野紘子(19)=東京ドーム=が女子200メートルバタフライで、大本里佳(22)=イトマン=が女子400メートルリレーで、新たに代表に内定した。

 必ず元気になる。日本中、世界中から注がれるその願いはきっと神様にも届いているのだろう。三木コーチは病状の詳細こそ明かさなかったが「日に日によくなっている」と説明。3週間ほど前から病室でバイクをこぐ日もあるという。しかし「普通の体ではまだない」ため、あくまでも体調と相談しながら。「やったり、やらなかったり」の毎日だが、医師から決められたリハビリも取り組み始めており、着実に前へと進んでいるようだ。

 三木氏の1日は「体調どう」と池江にラインを送るころから始まるという。すぐに返信がある日もあれば、不安定なときもある。「完治したときにどう復帰するかのイメージを忘れさせないように」と、ほぼ毎日病床へ。2時間近く滞在することもあるという。水泳についての話も出るが「くだらないことも話す」と三木氏。「明るいエネルギーを与えたいと思うけど、逆に元気をもらうこともある。さすがだなという感じ」と語った。

 三木氏は懸命に病と闘う池江の姿勢に感化され、5月31日付でルネサンスを退社。1日付で池江も在籍する母校日大水泳部のコーチ就任を決断した。「前向きに戦っている姿を毎日見ると、自分自身も(指導者として)レベルアップしないといけないと強く感じた」とし「戻ってこられる環境を作ると約束している」と話した。池江からも「戻ったときは面倒見てください」と言われたという。

 「1%でも可能性があるなら、周りは協力していくのみ」と以前と変わらぬ万全のサポートを約束した三木氏。皆が前を向いている。