<競泳:ジャパンオープン>◇第1日◇30日◇東京辰巳国際水泳場◇女子100メートル平泳ぎ決勝ほか

女子100メートル平泳ぎで、青木玲緒樹(24=ミズノ)が、2大会連続の世界選手権代表を決めた。

1分6秒44で優勝して派遣標準記録を0秒04上回った。日本のお家芸といえる平泳ぎだが、4月の日本選手権で代表選出はなし。まさかのピンチだったが、代表常連の実力者が本来の力を発揮した。男子100メートル平泳ぎは、小関也朱篤(27=ミキハウス)が59秒12で優勝して、個人での世界切符を手にした。

青木玲は、最後の25メートルで焦った。「全然、進んでない。やばい。記録を切れてないかも」。必死でたどりつくとわずか0秒04差で世界切符。「ここで代表に入るか入らないか、とても大きい。チャンスをものにできた」と喜んだ。

4月の日本選手権。3連覇を狙った200メートルでまさかの準決勝敗退。「このまま帰しちゃまずい」と心配した平井コーチからラーメン店に誘われた。「あのまま1人で帰っていたらどうなっていたか」。気遣いが胸に染みた。注文したみそラーメンは食べる前に上からパシャリと写真に収めた。「お気に入りに登録しました。苦しい時に支えてくれた人のことは忘れません。このラーメンのことは一生、忘れません」。それでも気持ちを切り替えることは簡単ではなかった。「練習に行きたくない」と午前6時に平井コーチに泣きながら電話したこともある。そんな失意を乗り越えて世界切符をつかんだ。目に涙を浮かべた平井コーチは「すごく緊張した。うるっときますよ」と笑った。

17年ブダペスト大会に続く世界切符。精神面が課題だっただけに、がけっぷちでしっかりと代表権をつかんだ意味は大きい。勝負の夏へ、もっと強くなる。【益田一弘】