立大が3対2で法大に逃げ切り勝ち。エース・田中誠也(4年・大阪桐蔭)が9回を144球、7安打2失点の粘りの完投勝利で今季2勝目をマークした。

144球の熱投をみせた立大・田中

ここまで2カード連続で勝ち点を落とした立大。「もう一回出直すつもりでやろう」(溝口智成監督)と仕切り直して試合に臨むと、1回裏に1番・宮﨑仁斗(1年・大阪桐蔭)のヒットと盗塁、3番・柴田颯(1年・札幌一)のヒットでチャンスを作り、5番・三井健右(3年・大阪桐蔭)がライト線へ先制のタイムリー2塁打。2回表に同点とされたが、その裏に1死2、3塁から、先制機を演出した宮﨑が、今度はしぶとく三遊間を破る勝ち越しの2点タイムリーを放ち、序盤で2点のリードを奪った。

2回 勝ち越しタイムリーを放った立大・宮﨑

先発の田中は、序盤から走者を背負う苦しいピッチングとなったが、「何とか最少失点にと思って投げました」とピンチでも冷静さを失わず。4回にピッチャー返しを右太もも内側に受けて「痛い。やばかったです」と言いながらも、「今日はベンチからすごい声が出ていましたし、それが力にもなった」と失点したのはソロ本塁打2本による2点のみ。1点差に詰め寄られた後の6回無死1、3塁の大ピンチも切り抜け、「完投するつもりでした」と最後までリードを保ったまま一人で投げ切った。

 敗れた法大は、前カードの慶大戦で「人生初」の3試合連続本塁打をマークした安本竜二(4年・静岡)が6回に4戦連発弾を放ったが、その後のチャンスであと一本が出ず。立大は、溝口監督が「守備も打撃もベンチの雰囲気も、今季の中では一番ひとつになっていた。これまでで気持ちが一番出ていた」と振り返ったように、1年生の活躍とエースの粘り、そしてチーム一丸となって第1戦を奪い取った。

法政大・安本竜二(4年・静岡)は、6回に4戦連発弾を放った

■法政大vs立教大1回戦
法政大 010 001 000=2
立教大 120 000 00X=3
【法】●鈴木、内沢、新井、柏野、朝山-渡邉、古山
【立】○田中誠-藤野
本塁打:法大・福田《2回ソロ》、安本《6回ソロ》

◎立教大・溝口智成監督
「久しぶりにチーム力で勝てたという感じです。もちろん田中誠也がよく2点で抑えましたが、守備も打撃もベンチの雰囲気も、今季の中では一番ひとつになっていた。これまでで気持ちが一番出ていた。優勝は実質的に難しくなったが、もう一回出直すつもりでやろう。基本に立ち返って、丁寧に野球をしようと見直した2週間でした。宮﨑が1番らしい働きをしてくれて、柴田も後ろに繋いでくれた。久しぶりに三井にも長打が出た。(1年生をスタメンで3人起用し)一番いい選手を使う。期待のできる者を使っているつもり。現時点では、この3人(宮﨑、柴田、山田)が各ポジションで一番力を出してくれそうだなと思って起用しました」

◎立教大・田中誠也(4年・大阪桐蔭)
「長打を警戒していた。結果的にホームランを2本打たれましたけど、最終的に粘って勝つことができて良かった。なんとか最少失点にと思って投げました。(144球に)たくさん投げたな、と。(打球を受けた右太ももは)今も痛いです。今日はベンチからもポジティブな声がすごく出ていたし、ベンチも一体となって守れた。今日はチームとして勝てた」

◎立教大・宮﨑仁斗(1年・大阪桐蔭)
「いつも(田中)誠也さんがいいピッチングをしてくれていたのに点を取れなくて、なんとか誠也さんを勝たせてあげたいと思って打席に入った。打てて良かったです。1番打者にはこだわりを持ってやっていきたい。明日勝たないと意味がないので、明日もしっかりやって行きたい。勝つことにこだわって、そのために自分が何ができるかを考えて、今日以上の活躍ができるようにしたい」