プロバスケットボールのB1で西地区3位につけ、2位名古屋とチャンピオンシップ(CS)出場を争う京都。チームの得点源の1人、デイビッド・サイモンがけがを負い、2年連続となるプレーオフ進出に雲行きが怪しくなってきた。

 13日のホーム福岡戦。第2クオーター(Q)での出来事だった。敵のゴール下でパスを受けようとしたサイモンが、空中で福岡の選手と接触。バランスを崩して着地し、左足を負傷した。サイモンは治療のために退場すると、その後はコートへ一度も戻ることなく、ベンチでチームが敗れるのを見守った。

 サイモンはリバウンドで体を張ったかと思えば、しなやかにシュートを沈める。独特の風格が漂うチーム最年長の36歳で、熱狂的なブースターから「アニキ」の愛称で、親しまれる。今季はここまで全57試合に先発出場し、プレー時間は1試合平均約37分。平均24・1得点を挙げ、チームの屋台骨となってきた。

 CSに出場できるのは、東、中、西の各地区の上位2チームと、各地区の3位以下12チームのうち、成績上位の2チーム(ワイルドカード)。15日現在、西地区の京都は30勝28敗で、2位名古屋と1ゲーム差の3位。ワイルドカード争いでは、東地区3位のA東京に続く残り1枠を、31勝27敗の三河(中地区3位)、30勝28敗の富山(同4位)と争う状況だ。

 残り2試合。一つの勝敗がCS進出の行方を左右する瀬戸際で、サイモンの出場に黄信号がともったのは大きな痛手だ。シャキール・モリスや、永吉佑也が、大黒柱サイモンの穴を埋められるかが、カギになる。

 モリスは、サイモンと双璧をなす得点源のマブンガが開幕直後に負傷し、緊急補強された「第3の助っ人」だ。パスやスクリーンで味方を生かすのもうまく、要所で連係プレーが光る京都には頼もしい存在。岡田優介や晴山ケビンら、シューターの力を引き出す能力も高い。

 不祥事による謹慎が明けて復帰した永吉への周囲の期待も大きい。頭を丸めて臨んだ13日の福岡戦では、けがで退いたサイモンの穴を埋める形で約31分出場。198センチの長身を生かしてリバウンドに果敢に飛び込み、計11得点と気を吐いた。

 長いシーズンを試合にたとえ、京都の浜口炎ヘッドコーチは「残り2分」と表現する。

 「厳しい点差での残り2分。こういう状況だが、自分たちがやれることをやるしかない」(高岡佐也子)