安倍晋三首相は11日午前、前日夜に辞表を提出した桜田義孝五輪相の後任に鈴木俊一・前五輪相(衆院岩手2区、当選9回、自民党麻生派)を再び起用すると正式に発表した。「内閣全員がより一層身を引き締めていかなければならない。さまざまな批判があることも真摯(しんし)に受け止めなければならない」と首相官邸で記者団に語った。

 首相は鈴木氏について「被災地・岩手の出身で復興五輪に強い思いを持つ鈴木さんに、信頼を回復し、五輪・パラリンピックの成功に導いてもらいたい」と述べた。皇居での認証式は11日夕に行う。

 桜田氏は10日、東日本大震災の被災地・岩手県出身の自民党衆院議員のパーティーで、議員の名前を挙げて「復興以上に大事」と発言。「被災地の皆様の気持ちを逆なでする極めて不適切なもので到底許されない」(公明党の山口那津男代表)と与党からも批判が出ていた。立憲民主党など主要野党の国会対策委員長らは11日午前、与党に対し衆参両院で予算委員会の集中審議の開催を求める方針を決め、自民党の森山裕国対委員長に申し入れた。