米国で4大プロスポーツに負けない人気を誇るバスケットボール男子の全米大学選手権(NCAAトーナメント)を見て、改めて感じさせられたのは、世界と日本との「差」だった。「マーチマッドネス」(3月の熱狂)と呼ばれる大会は8日に決勝を迎え、バージニア大がテキサス工科大を85―77で破って初優勝。7万2062人が詰めかけた舞台で活躍したのは、今年の米プロバスケットNBAへのドラフトが有力視される選手たちだった。

 「この大会の出来、勝負強さが問われ、ドラフトの順位が大きく変わることがある」と語るのは、NBA解説者の倉石平(おさむ)さんだ。決勝でも、ドラフト候補とされる選手たちが要所で得点を奪う勝負強さを見せた。

 後半残り35秒、リードを許したテキサス工科大のジャレット・カルバーがドリブルで切り込んでレイアップシュートを決める。今度は後半残り14秒、バージニア大のデアンドレ・ハンターが落ち着き払って3点シュートを決めた。延長にもつれ込む接戦を演出したのは、いずれもドラフト候補に挙がる存在。カルバーは15得点、ハンターは27得点と大一番で力を発揮した。

 今大会、日本の八村塁がゴンザガ大の主力として8強進出を果たして注目を浴びた。だが、選手層も実力も、まだまだ世界は遠い。