(7日、卓球アジアカップ)

 日本勢同士の対戦となった3位決定戦。張本智和(木下グループ)が右手の異常を訴えたのは、4ゲーム目を落として1―3となった直後だった。薬指の付け根に走る強い痛みに、「このままじゃダメだって」。主審に応急処置の許可を求めた。

 痛みが出始めたのは、3月末にあった国際大会だったという。原因の詳細は不明。前日の準決勝から痛みが強まり、この日の試合前練習ではラケットを握るだけでも痛い状態だった。

 3位決定戦は一時中断。日本代表の倉嶋監督からは棄権を提案されたが、「表彰台に上がりたい気持ちが強かった」と押し切った。ただ、その後も武器のバックハンドレシーブは威力不足の上、ラリーでも粘り切れず。そのまま丹羽孝希(スヴェンソン)に2―4で敗れた。

 8日に病院で診断を受ける方針だが、世界選手権は21日に幕を開ける。影響について倉嶋監督は「あると思います」。出場予定の3種目についても「(種目減も)症状によっては考えないと」と語った。

 一昨年の前回大会では史上最年少で8強入り。現在では世界ランク4位と日本のエース格に成長した張本は「絶対に全力でプレーしたい」としつつ、「病院に行って、(出場種目数は)そこから考える」とも。日本男子40年ぶりとなるシングルスのメダルを狙う15歳は、不安を抱えたまま大舞台に向かうことになった。(吉永岳央)