24日、貴景勝の「大関昇進」を祝福しようと、千賀ノ浦部屋のパーティーが開かれた大阪市中央区の会場では、母の佐藤純子さん(52)と父・一哉さん(57)が待ち受けた。息子が到着すると、それぞれ手を差し出して固い握手を交わし、「おめでとう」と優しく声をかけた。

 純子さんは、ほっとした表情で15日間を振り返り「毎日緊張しっぱなしでした」。終盤戦に連敗した時は、貴景勝の体が「重圧でがカチカチになっている」ように見えたという。心配で心配でつい、「(大関昇進は)もういいから」とLINEでメッセージを送ってしまった。だが返ってきたのは「大関になる」という力強い言葉。場所中に弱音を聞くことは一切なかったという。

 ただ、昇進を確実にする10勝目は千秋楽まで待たされた。「最後まで主役を張って、逆に『もってる』。ドラマを作ってすごい子だと思います」。純子さんは誇らしそうに目を細めた。

 一哉さんは「集中を切らさず最後までやり切った」と奮闘をたたえた。一方で、大関の重責に触れ「これからは勝って当たり前。負けたら怒られる立場になる。より一層、精進と努力を重ねないと厳しい」と将来を気にかけていた。