(22日、フィギュアスケート・世界選手権女子フリー)

 不振を抜けて、強いエフゲニア・メドベージェワ(ロシア)が帰ってきた。「とても大変なシーズンだった。今大会に出場するのも苦労した。これだけの成績を取れて誇りに思う」

 ショートプログラム(SP)で今季のルール改正後の自己ベストをマークしたのに続き、この日のフリーも伸び伸びと滑りきった。後半の2回転半(ダブルアクセル)ジャンプで回転不足の判定はあったが、演技終了とともに宙に投げ出した右拳は、どこまでも力強かった。

 昨年の平昌(ピョンチャン)五輪では銀メダル。だが、今季はグランプリ(GP)ファイナル、欧州選手権の出場を逃すまさかのスランプに陥った。モスクワからカナダに拠点を移して1季目。環境の変化にも苦しんだ。それでも、19歳は復活してみせた。「最近たくさん迷うことがあったけど、コーチたちのサポートがあって自分を信じることができた」

 世界選手権を過去2度も制しているだけに、「完全復活」と呼ぶのはまだ早い。「一歩ずつ進んでいく」と語ったのはSP直後だった。再出発は、ここから始まる。