(22日、フィギュアスケート・世界選手権女子フリー)

 坂本花織(シスメックス)がフィニッシュポーズを取った。直後、頭を抱えた。悔しそうな表情を浮かべながら、採点を待つキス・アンド・クライに座った。ショートプログラム(SP)2位から表彰台を逃した。

 坂本が鍵になると話していた冒頭の3回転フリップ-3回転トーループの連続ジャンプをきれいに決めた。なめらかに滑り、次々に得意のジャンプを決めていく。しかし、「スピードが出すぎていた」と3回転フリップからの連続ジャンプで痛恨のミス。それが響き、得点は伸びなかった。

 昨年2月の平昌(ピョンチャン)五輪で6位入賞。今季はグランプリ(GP)シリーズで表彰台に乗り、昨年12月にGPファイナルも経験した。全日本女王にも輝いた。急成長を遂げた要因は何か。坂本は「えーなんやろ、ただその日、その日の練習をがむしゃらにやって、試合で絶対できるって思うまで練習したことかな」という。

 欧州での大会から帰国して、その日の夜にリンクに向かって練習した。神戸野田高の卒業式の日も、式典の前後に練習した。それでも、大会前は「頑張れば届きそう」と話していた世界女王は遠かった。

 来季はさらなる進化をめざし、練習しているトリプルアクセル(3回転半)ジャンプをプログラムに入れる見込みだ。悔しさを糧に、再び世界の頂点をめざす日々が始まる。(大西史恭)

■宮原6位、力出し切れず

 女子フリーで宮原知子(関大)は終盤の3連続ジャンプで氷に手をつくミスが出た。「練習はきっちりやってきた。自分を信じて滑りたい」と語ったのは試合前だ。昨季は平昌五輪4位で、世界選手権銅メダル。さらなる飛躍を誓った今季は「チャレンジ」を掲げてジャンプを見直し、ステップに磨きをかけてきたが、全ては出し切れなかった。