大相撲春場所は10日、エディオンアリーナ大阪で初日を迎える。平成最後の本場所に意欲を見せる横綱白鵬が健在を示すか。時代の節目に新鋭が波乱を起こすのか。上位陣に初日からの休場者はなし。荒れると言われる大阪の春に役者がそろった。

 春場所2日目の11日に34歳になる白鵬。場所前の連合稽古では衰えを感じさせない体力を見せた。貴景勝、玉鷲の両関脇を指名して計29番。関取衆で最も多く相撲を取ったが、「あと10番はやりたかった」と余力をみなぎらせた。

 途中休場した初場所は、昨年10月に手術した右ひざに糸が残っていたという。「かばうと他が痛くなる」とけがとの付き合い方に苦悩もある。が、42度目の賜杯(しはい)をめざす今場所は稽古を見る限り不安はなさそうだ。「最初と最後が大事。3月と5月は(他の力士を)引っ張らないといけない」。平成最後の春場所だけでなく、新たな元号で迎える夏場所への意欲も早くも見せている。

 平成生まれの力士の先頭を走ってきた29歳の高安も、順調に稽古を積んだ。場所前は元横綱稀勢の里の荒磯親方の胸を借り、「番数をできたことはいい」。過去2年連続で12勝を挙げている験の良い場所で初優勝を目指す。

 楽しみなのは26歳で新三役の小結北勝富士。元学生横綱ながら前相撲から地道に番付を上げてきた。春場所に向けて四股、すり足を徹底し、「下半身がぎちぎちに張った。場所が楽しみ」と手応えを語る。埼玉県出身では約60年ぶりの新三役力士。埼玉栄高の後輩で、大関昇進に挑む貴景勝に負けない馬力のある押し相撲が魅力だ。台風の目になる可能性がある。(波戸健一)

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 ▼懸賞トップは貴景勝 日本相撲協会は8日、春場所の懸賞の申し込みが2073本に上ると発表した。力士別では大関昇進がかかる関脇貴景勝が約250本で、初めてトップとなった。大阪府寝屋川市出身でご当地場所となる大関豪栄道が約220本で続いた。