「白覆面の魔王」と呼ばれ、昭和のプロレス人気を盛り上げたザ・デストロイヤー(本名リチャード・ジョン・ベイヤー)さんが7日(日本時間8日)、死去した。88歳だった。

 米ニューヨーク州出身で、シラキュース大でアメリカンフットボールとレスリングに打ち込み、1954年にプロレスデビュー。62年、覆面レスラーとして初の世界王座を獲得した。63年に力道山の招きで初来日。必殺技「足4の字固め」で力道山と死闘を繰り広げ、日本でも一躍人気レスラーになった。

 力道山亡き後、ジャイアント馬場の全日本プロレスに加わった。テレビのバラエティー番組に出演するなどプロレス以外でも多くのファンを得た。

 63歳で現役引退後は米国で指導者として活躍した。日米親善少年少女レスリング大会に米国チームのコーチとして来日したり、NPO法人「フィギュアフォークラブ」を設立したりするなど、日本でもレスリングの普及に努めた。障害者や高齢者の施設に寄付する活動を30年以上続けるなど社会活動にも熱心で、2017年には旭日双光章を受けた。