東日本大震災から8年になるのに合わせ、東京都内に住む岩手県釜石市出身者らが3日、渋谷区内で第8回釜石応援サミットを開いた。約70人が集まり、復興の現状や今秋のラグビーワールドカップ(W杯)について、現地からの報告に耳を傾けた。

 開催したのは、釜石市出身者を中心につくる「釜石応援団あらまぎハート」(松田哲大代表)。報告に立った同市社会福祉協議会長丸木久忠さん(71)は、市内に計画された災害公営住宅がすべて完成したものの、仮設住宅にまだ235世帯が残っていると、現状を紹介。「一見復興したように見えるが、心の問題は残っている。災害公営住宅を希望しながらも、家賃負担への不安から入居をためらう人も約100世帯はいる」と指摘した。

 地元ラグビーチーム・釜石シーウェイブス常任理事の浜登寿雄さん(50)とチームの元選手で市W杯推進本部事務局職員の長田剛さん(35)は、大会誘致の経緯を解説した。浜登さんは「W杯で子供らに大きな夢を持ってもらいたい。地元の人が将来、『やってよかった』と思えるのが、本当の意味での大会の成功と思う」などと語った。

 「応援団」は毎年2月、同市内の寺が主催する「新春 韋駄天(いだてん)競走」に協力している。(山浦正敬)