豪州のスター集団との善戦にも、納得がいかなかった。今季からスーパーラグビーのサンウルブズ(SW)でプレーし、日本代表入りをねらうプロップの山下裕史(33)=神戸製鋼=。自称「代表3番手」の男はワラタス(豪州)との国内開幕戦(23日、秩父宮ラグビー場)で、1点差の好勝負を演出した。

 ワラタスは豪州代表経験者が先発に11人もいた。SWは、昨年は21点差と52点差で敗れていた。そんな強敵に、山下は得意のスクラムで見せ場をつくった。同点で迎えた前半、自陣ゴール前の反則で相手はスクラムを選択。「相手より先にプレッシャーをかけられた」。押し込んで後退させると、相手ボールを奪取。失点の危機を脱して敵陣に入り、PGでの得点につなげた。

 山下はこの日がSW初先発。途中出場だったシンガポールでのシャークス戦はスクラムで苦戦しただけに、改善できたことが善戦の鍵になった。第1列でともに組んだ2人は海外選手。「週の初めは(呼吸が)合わなかったが、いいコミュニケーションがとれ、ピークをもってこられた。最低限の仕事はできた」。謙虚に語るのは気の抜けない代表争いが続く、と自覚するからだ。