1月に南米大陸最高峰アコンカグア(標高6961メートル)の登頂とスキー滑降をめざしたプロスキーヤー三浦雄一郎さん(86)の遠征に、大阪本社社会部の金子元希記者(39)が同行しました。三浦さんは頂上に立てずに下山しましたが、約1カ月にわたる取材の日々を振り返ります。

 大量の荷物に囲まれ、気がつけば初日の出を見逃していた。2019年元旦。翌2日の出発を前に東京都内の自宅に一人。正月気分はゼロで、部屋中が衣類や登山道具で埋まった。

 アコンカグアはアルゼンチンにある。利用する国際線に無料で預けられる荷物は二つで、重さの上限は各23キロ。さらに現地では馬とロバの交雑「ムーラ」が荷物を運ぶため、スーツケースではなく、円柱状の特大のダッフルバッグに荷物を詰める必要があった。