アイスホッケーのアジアリーグで、上位5チームによるプレーオフは19日、北海道・日本製紙アイスアリーナで1回戦(2戦先勝方式)最終戦が行われ、リーグ4位で今季限りで廃部となる日本製紙が同5位の王子を延長の末に1―0で破り、準決勝進出を決めた。

 同1位のデミョン(韓)との準決勝(3戦先勝方式)は23日に始まり、第2戦までは同アリーナで行われる。

■大勢の本拠ファンに応える

 日本製紙は、本拠地で行われた試合で準決勝進出を決めた。会場に詰めかけた大勢のファンが声援を送り、選手たちは笑顔で応えた。

 北海道釧路市は、アイスホッケーやスピードスケートが盛んで「氷都」とも呼ばれる。ここを拠点に、1949年、旧十条製紙がアイスホッケー部をつくった。合併に伴い、93年に日本製紙に変わり、全日本選手権を7度、アジアリーグを4度制覇し、日本のアイスホッケー界を引っ張ってきた。昨年12月、収益悪化で経営合理化を進めるため、今季限りの廃部が発表された。

 プレーオフ1回戦は全3戦が日本製紙の本拠地で行われ、連日2千人を超える観客が詰めかけた。日本製紙は17日の第2戦で対戦成績を1勝1敗とし、最終戦に持ち込んだ。負ければチームとして最後の試合となるこの日に向けて、主将のFW上野拓紀(32)は「いい流れで来ている。必ず勝利して、次のステージに進みたい」と力を込めていた。

 一方、日本製紙の広報担当者は「チームとして引き受けてくれるところを引き続き探している」としている。ファンも先月からチーム存続を求める署名活動を続けている。