スキー界を超えた次代のスターと期待されるアルペン女子のミカエラ・シフリン(23)=米=が最近、注目しているのはテニス女子世界ランキング1位の大坂なおみ(21)=日清食品=だという。スキーとテニスは一見、関連性がなさそう。昨年の全米オープンに続いて今年の全豪も制したテニス界の新星に、なぜ刺激を受けたのか。

 シフリンは5日、スウェーデンのオーレで開かれているアルペン世界選手権の女子スーパー大回転で金メダルを獲得した。技術系種目を得意としてきたレーサーはいまや、滑りの幅を広げ、高速系種目でも表彰台に上がれる実力をつけてきた。ワールドカップ(W杯)ではすでに歴代3位の通算56勝を挙げ、五輪では二つの金メダルを手にしている。

 「最近見て、刺激を受けているのは大坂なおみ選手」。AP通信が13日、そう伝えた。「彼女は性格も良く、気取らなさそうに見えるし、セリーナ・ウィリアムズ(37)=米=が代表していたテニスでランクを上げてきた。一番あこがれた選手の一人と対戦したとき、彼女がどう自制しているのかを見て、格好よく感じた」

 シフリンは今回の世界選手権を最後に引退した母国の英雄、リンゼイ・ボン(34)の後継と目されており、自らと大坂の立ち位置を重ね合わせているようだ。「偉大な選手と比較されるのは光栄だけど、『ネクスト・ボン』ではなくて、私はミカエラ・シフリンでありたい。今日の金メダルでそれが証明されたと思う」。2014年ソチ五輪女子回転を制した時、こう語っていた。

 16日の女子回転で、4連覇を狙う。(笠井正基)