サッカーの「もうひとつの高校選手権」とも呼ばれる全国知的障害特別支援学校高等部サッカー選手権が16日に開幕する。高校生たちが夢の舞台をめざして練習を続けている。

 「いつやるの? 今でしょ」。1月下旬、山あいにある岐阜本巣特別支援学校のグラウンドに大きな声が響いた。激しく体をぶつけ合いながら全力でボールを奪い合う練習で、息を切らしながら走る仲間を鼓舞する声だ。古田翔也監督(26)は「素直に『すごいなあ』と思います」と教え子たちを見つめた。大人がいなくても、苦しいときに選手たちが自主的に声を掛け合って励まし合えるチームになったという。

 主催する日本知的障がい者サッカー連盟によると、「知的障がい者サッカーの高校選手権があっても良いよね」というある指導者の独り言が開催のきっかけだったという。今年で4回目。延べ約4千人の生徒たちが参加してきた。