ラグビー・トップリーグ、ヤマハ発動機の清宮克幸監督が29日、東京都内で退任記者会見を開き、今後は女子7人制の強化に乗り出す考えを明かした。すでに静岡県などを巻き込んで総合型スポーツクラブを創設。3月3日に女子選手のトライアウトを行う。

 早大、サントリー、ヤマハと、率いたチームを日本一に導いてきた名将の次なる挑戦は、女子ラグビーだった。今秋のワールドカップ(W杯)の会場となる静岡・エコパスタジアムを拠点に、女性と子どもに特化した「アザレア・スポーツクラブ」を昨年11月末に設立。代表理事を務める清宮氏は「エコパにレガシーを残したい」と、最初の取り組みとして女子ラグビーチームを立ち上げる。

 チームの監督には静岡県出身で、元日本代表WTBの小野沢宏時氏が就任。プロ、協賛する地元企業に就職するセミプロ、学生などのアカデミー生と3層の選手を募り、7人制女子の日本一を決める「太陽生命女子セブンズシリーズ」への早期参戦を目指す。

 清宮氏は「目標はチャンピオン。海外の選手も雇用する。クラブの選手たちがゆくゆくは五輪やW杯に出られるようになればいい」と語る。女子ラグビーだけでなく、ボルダリングなどのチームも立ち上げ、静岡のスポーツ環境を充実させていく構想だ。

 ヤマハの監督を退く理由は、清宮氏らしくユーモアを交えて説明した。今回監督に昇格する堀川隆延コーチを水戸黄門の「助さん」に見立てて、「そろそろ、助さんに黄門さまになってもらおうと思った」。自身はアドバイザーとしてヤマハに籍を残し、堀川氏を「男にしたい」と語った。(野村周平)