大分県臼杵市が名産の「ふぐ」と冬季五輪の人気競技をコラボさせて制作したCMが、優れたローカルCMや地方PR動画に贈られる「ぐろ~かるCM大賞2018」で、最高賞の大賞に輝いた。2017年12月~18年11月に放映された計128本がノミネート。CMの戦略立案などを行うテムズ(東京、鷹野義昭社長)が運営する「ぐろ~かるCM研究所」が選考した。

 大賞のCMは、市が昨年度から取り組む観光プロモーション「う♡(すき)プロジェクト」の一環で、特に若い女性へのPRに力を入れるために制作した。費用は約400万円。

 内容は、CGのふぐがコミカルな動きで氷上をストーンになって滑る「カーリング編」、華麗なペア演技を見せる「アイススケート編」、見事なK点越えをする「スキージャンプ編」、空を舞う「スノーボード編」の4本がある。

 それぞれの最後には「世界よ、これが臼杵のふぐだ。」「あなたのほっぺたを落としたい。」「うまさ、K点越え!」「今年も活(い)きのいいふぐ、揃(そろ)ってます。」の決めゼリフとともに、盛り付けられた肉厚のふぐ刺しの映像が現れ、食欲をそそる仕掛けだ。

 福岡市の広告会社「西広」が約2カ月がかりで制作した。ふぐのリアルさを追求する一方で、グロテスクとも言われる模様を左右対称にして見た目を良くしたり、親しみやすいようコミカルな動きにしたりしたという。

 昨年の平昌冬季五輪の開幕に合わせ、県内3社、福岡県2社、宮崎県1社、愛媛県1社のテレビ局で約1カ月間、放映された。

 鷹野社長は「アイデアが良くすばらしい。自治体のPR動画は多いが、テレビCMは新しい。秀逸な広告展開を高く評価する」。中野五郎市長は「若い人たちにも市に来てもらおうと制作した。いろんな人に来てもらって、臼杵を味わってほしい」と話した。

 CMはYouTube「う♡すきプロジェクト公式」のページ(https://www.youtube.com/channel/UCgcKkSlJDgj1HBBgL1-VT5g)で視聴できる。(佐藤幸徳)