2019年1月26日、27日にわたる2日間、東京都世田谷区・駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場において「スポーツクライミング第14回ボルダリングジャパンカップ」(以下「BJC」)が行われ、男子は石松大晟(Base Camp)、女子は野…
2019年1月26日、27日にわたる2日間、東京都世田谷区・駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場において「スポーツクライミング第14回ボルダリングジャパンカップ」(以下「BJC」)が行われ、男子は石松大晟(Base Camp)、女子は野中生萌(XFLAG)がそれぞれ自身初となる優勝に輝いた。
大接戦の末、野中が「BJC」自身初優勝
女子決勝には野中、平野夏海(私立国士舘高等学校)、倉菜々子(私立安城学園高等学校)、野口啓代(TEAM au)、伊藤ふたば(TEAM au)、中村真緒(青山学院大学)の6名が進出。
第2課題まで完登数2と好調な滑り出しを見せた野中、伊藤に対し、第3課題で野口が唯一完登。勝負は野中、伊藤、野口の三つ巴の戦いとなった。
最終第4課題、野中、野口と続けて完登。会場からは割れんばかりの歓声が上がった。勝負はゾーン差で野中が優勝、野口は準優勝となり、野中は自身初の「BJC」王者の座に輝いた。
優勝者コメント:野中生萌
ワールドカップでの優勝経験はありますが、これまで「BJC」ではなかなか優勝することができなかったので、ついに優勝することができて今、本当に嬉しいです。
振り返るとトライ回数をもっと減らせたと思いますし、反省点はたくさんあるので悔しい気持ちは残っているのですが、2課題目の飛ぶ課題は得意な課題でもあったので、しっかり登ることができて嬉しく思っています。
オリンピックも世界選手権も日本で開催されるので、日本で勝つことは重要だと感じていました。
オリンピックでも金メダルを取ることができるようにこれからも頑張っていきたいと思います。
石松大晟が混戦を抜け出し初優勝
男子決勝には土肥圭太(神奈川県立平塚中等教育学校)、村井隆一(千葉県山岳連盟)、杉本怜(マイナビ)、石松大晟(Base Camp)、藤井快(TEAM au)、楢崎智亜(TEAM au)の6名が出場。
難易度の高い課題が続いた準決勝とは状況が一変、第2課題を終えた時点で楢崎智亜と藤井が完登数1、残る4名は完登数2という接戦が展開された。第3課題で石松が完登し、一歩リードするも、楢崎智亜が追いすがるように完登を果たす。第4課題の結果次第では逆転もありうる、誰が優勝してもおかしくない状況となった。最終第4課題では、コーディネーション課題に各選手苦戦。石松も完登できずに終わる。楢崎智亜も苦戦するが、終盤で攻略の糸口を掴んだかにみえた。あと少し、というところで惜しくも時間切れとなり、石松の優勝が決まった。石松は自身としては「BJC」初優勝となった。
優勝者コメント:石松大晟
子供の頃から「BJC」で優勝することが夢だったので、今回初めて優勝することができて素直に嬉しいです。
優勝した今は、これまでお世話になった人たちに感謝の気持ちを伝えたいと思っています。
全体的に好きな課題が多かったので助けられたという気持ちもありますが、ギリギリ登り切ることができたという気持ちを持っています。
今後、ボルダリングのワールドカップに参加する中で、たくさん経験を積んで、これからも力をつけていきたいと思います。
男子決勝結果
優勝:石松大晟(Base Camp)
準優勝:楢崎智亜(TEAM au)
3位:土肥圭太(神奈川県立平塚中等教育学校)
4位:村井隆一(千葉県山岳連盟)
5位:杉本怜(マイナビ)
6位:藤井快(TEAM au)
女子決勝結果
優勝:野中生萌(XFLAG)
準優勝:野口啓代(TEAM au)
3位:伊藤ふたば(TEAM au)
4位:平野夏海(私立国士舘高等学校)
5位:倉菜々子(私立安城学園高等学校)
6位:中村真緒(青山学院大学)
THE MOMENTS of 「スポーツクライミング第14回ボルダリングジャパンカップ」
スポーツクライミング第14回ボルダリングジャパンカップ
「BJC」はスポーツクライミングにおけるボルダリング日本一を決める大会。
2020年の東京オリンピックへ向けた「JMSCAオリンピック強化選手」の選考を兼ねる。
「JMSCAオリンピック強化選手」は同大会のほか、「第32回リードジャパンカップ」、「第1回スピードジャパンカップ」の順位によるポイントでランクが決定され、選考の参考となる。
開催概要
名称:スポーツクライミング第14回ボルダリングジャパンカップ
主催:公益社団法人日本山岳・スポーツクライミング協会(JMSCA)
後援:スポーツ庁、公益財団法人スポーツ協会、公益財団法人日本オリンピック委員会、世田谷区、一般財団法人上月財団
主管:公益社団法人東京都山岳連盟
企画・運営:BJC2019実行委員会
協賛:KDDI株式会社、三井不動産株式会社、住友商事株式会社、オリエンタルバイオ株式会社、日本航空株式会社、久光製薬株式会社、牛乳石鹼共進社株式会社、キョーリン製薬ホールディングス株式会社、八海醸造株式会社、日新火災海上保険株式会社、ニチハ株式会社
オフィシャルマーケティングパートナー:株式会社博報堂DYメディアパートナーズ
期日:平成31年1月26日(土)~1月27日(日)
会場:駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場