2020年東京五輪・パラリンピックの大会ボランティアの選考が2月から本格化する。約20万人の応募者の中には、開催地を渡り歩いてボランティアをする「リピーター」も少なくない。東京で5大会目を目指す人もいる。ボランティアの魅力とは--。

 「日本の方ですか。ボランティアは楽しい?」。12年ロンドン大会でボランティアをした松葉睦さん(37)=東京都=は、開会式の会場で北朝鮮の選手から日本語で声をかけられた。

 それまで北朝鮮の人と話したことはなかった。「国交のない国の人と話すのは御法度なのかと思っていた」と松葉さん。国同士が対立するシリアと米国の選手が親しくする姿も目の当たりにした。五輪だからこその交流と感じた。

 16年リオデジャネイロ大会ではボランティアのリーダー役を務めた。東京大会で応募は3度目。国内では待遇面から「やりがい搾取」などの批判も上がるが、リオやロンドンでも報酬はなかった。「世界中に仲間ができるのは、何ものにも代えがたい経験です」