秋田県北秋田市出身で大相撲の豪風関(39)=本名・成田旭(あきら)=が初場所10日目の22日、現役引退を表明した。身長172センチと小柄ながらも、得意の押しと秋田県人らしい粘り強さで関脇まで昇進した、秋田のヒーローだった。

 今場所は十両東12枚目で「負け越したら引退を考える」と覚悟して臨んだ。21日の9日目に敗れて1勝8敗になり、その夜に決断したという。22日朝、知人に「すっきりとした晴れ晴れしい気持ち」と心境を打ち明けた。

 旧森吉町生まれで、森吉中学校では柔道に親しんだ。進学の際、能代高(能代市)で勉強に励むか、金足農業高(秋田市)で相撲に打ち込むかを考えた末、「土俵一筋で頑張る」と決めて金足農へ。低く当たって前に出る相撲に磨きをかけ、名門の中央大学に進学した。学生時代は秋田に戻って就職することも考えたが、学生横綱のタイトルを獲得し、「一度きりの人生を相撲に懸ける」と決意して、2002年に尾車部屋に入門した。