卓球の全日本選手権最終日は20日、大阪市の丸善インテックアリーナ大阪で女子シングルス決勝があり、18歳で高3の伊藤美誠(スターツ)が、史上最年少の14歳5カ月で決勝に進んだ中2の木原美悠(エリートアカデミー)を4―1で破り、2連覇を達成した。伊藤はダブルス、混合ダブルスを含め、女子では史上初となる2年連続の3冠に輝いた。

■多彩なレシーブを披露

 「しっかり勝つことを意識して、自分らしいプレーをすることを一番に考えて臨みたい」。試合前に伊藤がそう語っていた通り、第1ゲームから持ち味の自由奔放なスイングから多彩なレシーブを見せた。立ち上がりから3連続失点し、10―11と追い込まれたが、そこから3連続得点し、13―11で先取。第2ゲームも相手に狙い球を絞らせず、11―9で連取した。

 第3ゲームからは相手のサーブを読んだ返球が光り始めた。10―6からは、相手のサーブをフォアで強打し、11―6で奪取。第4ゲームは9―3とリードしたが、木原の粘り強い反撃にあって8連続失点し、9―11で落とした。だが、第5ゲームは流れを取り返し、0―1から6連続得点し、11―5で2連覇を決めた。

 伊藤は試合後、会場の観客を前に「もちろんうれしい気持ちもあるが、一番はホッとしています」と切り出した。「4―0で勝てた試合だったかなと思ったので、(第4ゲームに)9―3からとられた。自分の中では良く分からないなかで挽回(ばんかい)されてしまった。でも、最後はちゃんと勝つことができたので、まずは自分自身の成長に拍手したい」と笑った。

 この1年の成長を問われ「去年の優勝からすごく自信がついて、中国人選手だったりだとか、勝つ機会もすごく増えた。自分の中でレベルアップだったり、実力が上がっているなと感じる。それは、絶対に強くなっている証拠でもありますし、この全日本に帰ってきてもしっかり3冠を取ることができて、うれしいというよりも、強くなったなと思っています」と語った。

■木原戦「私も挑戦者の気持ちで」

 決勝で14歳の木原の挑戦を受けたことについては「あまり試合をする機会もなくて、強い選手に何度も勝っている選手なので、すごく向かってくるだろうなという思いと、私も挑戦者の気持ちで臨んだ」と振り返った。

 2020年東京五輪の代表争いが始まる今年について「オリンピックに出場する目標があるので、しっかりこのシーズンを楽しくやり遂げたいなと思う。もっともっとレベルアップは可能だなと思うので、もっとレベルアップして、オリンピックにしっかり出場できるようにがんばっていきたい」と抱負を語った。