南米大陸最高峰アコンカグア(標高6961メートル)の登頂とスキー滑降に向けてアルゼンチン入りしているプロスキーヤー三浦雄一郎さん(86)に、朝日新聞記者が同行しています。

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 三浦さんの遠征は、現地ガイドが大きな力となっている。遠征隊メンバーと協力して三浦さんの体力に合わせた戦略を練り、計画を成功に導こうとしている。

 遠征を支える4人のガイドの筆頭であるジャニー・カパーノさん(41)。国際的なガイドの資格を持つという。頂上をめざす遠征隊登山の出発を翌日に控えた16日朝、「三浦さんは86歳。私たちにとって大きな挑戦だ。一緒に仕事ができることを誇りに思う」と語った。

 遠征隊は地元業者「アコンカグア・ビジョン」のサポートを受けている。所属ガイドらがメンドサの空港での迎えに始まり、入山前の高度順化の行動に同行。ベースキャンプ(BC)のプラサ・アルヘンティーナ(標高4200メートル)に入ってからも、三浦さんの年齢や体力、山の状況を踏まえた計画の練り直しなどを遠征隊と一緒に考えてきた。三浦さんがBCから標高5千メートルを超えてヘリコプターで降り立つ場所の視察も、現地ガイドがヘリを使って担った。

 BCより先のテント生活でも、炊事も含め同行して隊を支える。14日はエミリアーノ・サロモンさん(35)とマルティン・カンポスさん(29)が遠征隊のダイニングテントを訪れて、隊員と一緒に食材の袋詰めなどをした。15日夜には、ハビエル・ベガさん(33)らが、登山に持って行く酸素ボンベの点検をして備えた。

 三浦さんは「有能で熱心なガイドで、アコンカグアへの愛情を持っている。一緒に登ろうという人が必ず登れるようにと支えてくれている」と語った。(金子元希)