今秋、エコパスタジアム(静岡県袋井市)などで開かれるラグビーワールドカップを機に、県内の子どもたちにラグビーへの関心を持ってもらおうと、県は小中学生に独自の「ラグビー教本」を配布することを決めた。公立小中学校で「ラグビー」を教えるのは全国初という。

 15日に県庁で開かれた制作委員会では、教本を小5と中1の全員に1部ずつ計7万3千部、映像教材を同学年の学級数にあたる2500部、教員の指導マニュアル2500部を制作するとした。配布は4月。執筆はラグビージャーナリストの村上晃一さん、制作は山川出版社に委託する。

 教本はA5判64ページ。「ラグビーの歴史と文化の基礎知識」「ラグビーの基本的なルール」「ラグビーのポジション」「ラグビーワールドカップ」の4章からなる。競技の知識だけでなくラグビー憲章にある品位、情熱、結束、規律、尊重の精神を理解してもらうのがねらい、という。映像教材では選手による実演などを通してラグビーのゲーム展開とルールを目で見てわかるようにする。

 また、ヤマハ発動機ジュビロの選手を小中学校に派遣し、授業を展開する重点校には小学校51校、中学校21校の計72校から応募があった。5~7月の間に各校1回、選手が訪問する。(阿久沢悦子)