公益社団法人日本山岳・スポーツクライミング協会(JMSCA)は12日、都内で2018シーズンの表彰式を行い、スポーツクライミング部門の優秀選手賞に原田海、野口啓代ら4名を選出した。 表彰は山岳部門とスポーツクライミング部門の2つにわけて行…


 公益社団法人日本山岳・スポーツクライミング協会(JMSCA)は12日、都内で2018シーズンの表彰式を行い、スポーツクライミング部門の優秀選手賞に原田海、野口啓代ら4名を選出した。

 表彰は山岳部門とスポーツクライミング部門の2つにわけて行われ、それぞれ2018シーズンの活躍が顕著だった選手や功労者が表彰された。スポーツクライミング部門では世界選手権のボルダリング種目で優勝した原田海、アジア競技大会で金メダルを獲得した野口啓代、ユースオリンピックで金メダルを獲得した土肥圭太、世界ユース選手権でボルダリングとリードの2冠を達成した谷井菜月の4名が栄誉を授かった。

 原田は体調不良で、野口は海外で代表合宿中のため式典を欠席したが、「2018シーズンは最高の1年でした。これからも皆さんの期待に応えられるよう精進していきたい(原田)」、「2019シーズンはオリンピックの出場権もかかる、日本初開催の世界選手権に照準を合わせて頑張りたい(野口)」とそれぞれコメントを寄せた。

原田海コメント
「本日は体調不良で会場に来れず申し訳ございません。この度は、このような賞を受賞できてとても光栄です。2018シーズンは世界選手権ボルダリングでの優勝という最高の1年でした。2019、2020年に向けて、競技だけでなく学生生活も忙しくなりますが、皆さんの期待に応えられるよう精進してまいります。2019年もよろしくお願いします」

野口啓代コメント
「今年は海外での代表合宿のため、新春懇談会には参加できませんが、ご来場いただいた皆さんにお礼のメッセージを送らせていただきたいと思います。2018シーズンは私自身の目標であったワールドカップ八王子大会での優勝とアジア大陸で優勝することができ、とても充実したシーズンでした。2019シーズンは日本で初めて世界選手権が開催されるので、東京2020オリンピックの出場権をかけて世界選手権に照準を合わせて頑張りたいと思います。今シーズンも応援よろしくお願いします」

土肥圭太コメント
「去年は反省と喜びが入り混じったシーズンでした。大人の大会に参加させてもらったときは満足いく結果が出せなかったんですけど、得意なユースの大会では良いイメージで登ることができたので、そこは成長しなきゃいけないところだと感じました。(2019シーズンの1番の目標は)世界選手権出場です。自分はコンバインドに最も力を入れているというか、3種目全てやることに今は取り組んでいるので、去年駄目だったコンバインドジャパンカップで良い成績を残して、世界選手権に出場することが第一の目標です」

谷井菜月コメント
「去年は世界ユース選手権でボルダリングとリードの両方で優勝できて、すごい嬉しかったです。今年はまずBJC(ボルダリングジャパンカップ/1月)があるので、ボルダリングの練習を中心に、特にコーディネーション系の課題が苦手なので、それをできるように頑張ってきました。(今季は16歳となり)W杯や世界選手権にも出れるようになるので、そこで決勝進出などの良い成績を残せるようにしていきたいです」

2018シーズン JMSCA表彰式 受賞者一覧

<山岳部門>
【日本山岳グランプリ 】
馬目 弘仁
【特別功労表彰】
大滝 潤二(山形県山岳連盟 元会長)
喜内 敏夫(栃木県山岳・スポーツクライミング連盟 前会長)
角田 二三男(群馬県山岳連盟 前副会長)
中村 久住(大阪府山岳連盟 前会長)
京才 昭(広島県山岳・スポーツクライミング連盟 前会長)
下田 泰義(長崎県山岳連盟 前会長)
古里 亜夫 (宮崎県山岳連盟 前会長)
【指導関係 特別功労表彰】
中庭 稔(茨城県山岳連盟)
傘木 靖(長野県山岳協会)

<スポーツクライミング部門>
【優秀選手賞】
原田 海(日新火災)
野口 啓代(TEAM au)
土肥 圭太(神奈川県立平塚中等教育学校)
谷井 菜月(橿原市立光陽中学校)

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取材・文・写真

編集部