NFCのディビジョナルプレイオフ(DP)が、現地12日(日本時間13日)、13日(同14日)に行われる。12日は第2シードのセントルイス・ラムズ対第4シードのダラス・カウボーイズ、13日が第1シードのニューオリンズ・セインツ対第6シードのフィラデルフィア・イーグルスのカードとなっている。huluでは、“最強”の実況・解説陣がNFLの醍醐味を熱くお届けする。

キーワードは“3年目” ヤングチーム対決の軍配は?

セントルイス・ラムズ対ダラス・カウボーイズ

プレイオフでの2チームの対戦成績は、4勝4敗の五分。ここ2試合はラムズがいずれも勝っている。しかし、レギュラーシーズンも含めた通算対戦成績は、カウボーイズが17勝16敗で勝ち越している。

ラムズは、リーグ屈指のオフェンス力を誇るチーム。NFL2位の攻撃力は、パス5位、ラン3位とバランスが良い。パス攻撃は、3年目のQBジャレッド・ゴフが支える。チームの成績は、2016年のドラフト全体2位右腕の成長とともに上昇。プレイオフから長年遠ざかっていたが、昨シーズンは14季ぶりに地区優勝。今季もQBゴフが自身初となるパス4000ヤード超え(4,688ヤード)を達成するなど多くの自己ベストを記録。NFC西地区2連覇を達成し、第2シードを獲得した。ゴフとともに攻撃をけん引するのが、RBトッド・ガーリー。4年目の24歳は今季、自身3度目となるラン1,000ヤード超え。レギュラーシーズンラスト2試合を欠場しながらも、NFL3位の1,251ヤードを走った。欠場の原因となった膝の故障は癒えて、プレイオフには出場できるという。エースランナーの復活で攻撃に穴はなさそうだ。一方の守備は、NFL19位と攻撃に比べると物足りない。特にラン守備は同23位と強くはない。それでも、今季のサックリーダー(20.5)であるDEアーロン・ドナルドを軸とした守備陣は破壊力抜群。セカンダリーも若くて生きのいいビッグプレイメーカーが揃っている。昨季にNFL史上最年少の若さでラムズのHCに就任したショーン・マクベイに率いられたチームは、17年ぶりのスーパーボウル出場へ向けて負けられない一戦となる。

対するカウボーイズも、若いチーム。攻撃を支えるQBダク・プレスコット、RBエゼキール・エリオットはともに3年目。ラムズのQBゴフとドラフト同期生だ。今季のカウボーイズは開幕から波に乗れなかったが、WRアマリ・クーパーを獲得した9週目以降は7勝2敗。最終的には地区優勝まで登りつめた。プレイオフ初戦では、レギュラーシーズンで敗れていたシアトル・シーホークス相手に勝利した。一番の勝因は、ラン攻撃リーグ1位だったシーホークスのランをわずか73ヤードに抑えた守備陣の奮闘だった。特に新人LBリートン・バンデンエッシュは、チーム最多の10タックルを記録した。攻撃でも、RBエリオットがラン137ヤード、1TDと相手のお株を奪った。レギュラーシーズンでNFL5位だったラン守備が機能し、RBエリオットが地上戦を制すれば、プレイオフで2戦連続の番狂わせを起こす可能性もあるかもしれない。

40歳の司令塔が昨季王者を迎え撃つ

ニューオリンズ・セインツ対フィラデルフィア・イーグルス

両者のプレイオフでの対戦成績は、2勝1敗。5シーズン前のプレイオフではセインツが26対24で勝利した。レギュラーシーズンも含めた通算成績ではイーグルスが17勝14敗で勝ち越しているが、ここ5試合ではセインツが4勝。今季の第11週で対戦した際には、48対7でセインツが完勝した。

セインツは、1月15日で40歳を迎えるQBドリュー・ブリーズが攻撃をけん引する。衰えを知らないNFL18年目は今季、パス成功率でNFL記録(74.4%)を樹立。QBレーティングもリーグトップ(115.7)を記録した。通算のパス獲得ヤード(74,437)、パス成功回数(6,586)はともにNFL1位、TDパス(520)も同2位と紛れもなくNFL史上トップクラスのQBだ。アルビン・カマラとマーク・イングラムのRBコンビが機能し、今季の捕球回数NFL1位のWRマイケル・トーマスがレギュラーシーズン通りにブリーズとのホットラインが形成されれば、9シーズンぶりのスーパーボウル制覇に近づいていく。

昨季スーパーボウル王者のイーグルスは、3年目のQBカーソン・ウェンツがシーズン途中に故障で離脱。第15週からニック・フォールズが代役を務めた。この流れは昨季と全く同じで、チームは最終的にスーパーボウルを制し、フォールズはスーパーボウルMVPを受賞した。今季のQBフォールズは、第15週に先発QBを任されてから、プレイオフを含め、チームを4連勝に導いている。先日のシカゴ・ベアーズとのワイルドカードプレイオフでは、試合残り56秒で逆転のタッチダウンパスを通してチームの勝利に貢献した。そのフォールズのメインターゲットになるのは、TEザック・アーツ。身長196センチの6年目は今季、セインツのWRトーマスに次ぐNFL2位の捕球回数(116)を記録。デビューから6年目の捕球数でタイトエンドとしては最多となる437回を記録した。QBフォールズとTEアーツへのホットラインが開通し、リーグ30位のパス守備がブリーズのパス攻撃を封じられれば、2年連続のスーパーボウル制覇も視界に入ってくる。

解説陣は、アメフト日本代表の監督経験があり現東大ヘッドコーチの森清之氏、守備の戦術眼は日本トップクラスの村田斉潔氏(龍谷大学ヘッドコーチ)、現役時代はNFLのキャンプに召集された実績をもつ河口正史氏。実況は、ラルフ鈴木、佐藤義朗のお馴染みの日本テレビアナウンサーに加え、「It’s good!」がお決まりフレーズの近藤祐司氏が務める。