南米最高峰アコンカグア(標高6961メートル)の登頂とスキー滑降に向けてアルゼンチン入りしているプロスキーヤー三浦雄一郎さん(86)は現地時間の7日、高地に体を慣らすために、アルゼンチンとチリ国境付近の稜線(りょうせん)を訪れた。アンデス山脈の雄大な景色を眺めながら、約2時間歩いた。

 宿泊している標高約3200メートルのロッジから車で未舗装の山道を約30分。赤茶けた山肌が広がる峠に着いた。標高は3800メートル余り。今回の遠征で初めて訪れる高度で、体力をなるべく使わないように三浦さんはガイドの先導で約3900メートルまで歩いた。遠くにはアコンカグアとみられる山の一部も顔を見せた。

 強く、冷たい風にチリ国旗がなびいているのが見え、広がる5千メートル級を超す岩峰は、夏ではあるもののうっすら雪化粧していた。

 5日までは夏の日差しが照りつけていたものの、前日は宿泊地で雪が降り、アンデスの厳しい気候の洗礼も受けている。三浦さんは「今年は雪が多いと聞いていた。本番の天気が良いといいのですが」と心配していたが、この日のハイキングについては「ゆっくりゆっくりと歩いた。高度順化はうまくいくのではないか」と手応えを感じていた。

 8日も付近で高度に体を慣らし、9日にベースキャンプ(標高4200メートル)に入る予定。(金子元希)