大学王者を決める全国大学ラグビー選手権大会で12日の決勝に挑む明治大学に、東日本大震災を機に交流を続けている福島県いわき市から声援が送られている。紫紺のジャージーに屈強な身を包み、「前へ」と突進するフィフティーンの雄姿に、復興や風評払拭(ふっしょく)をめざす自らを重ねている。

 交流は、震災後に明大ラグビー部がいわき市内のラグビースクールを訪ね、子どもたちを指導したことがきっかけだ。このとき、いわき産米の取引や価格が原発事故の影響で低迷していることを知った部が応援プロジェクトを立ち上げた。

 前監督で現在はチームアドバイザーを務める丹羽政彦さん(50)は「風評被害の問題について、ラグビー部を通じて広く認知してもらいたいと考えた。私も実家が農家。いわれなき風評に苦しんでいる生産者の皆さんの少しでも力になりたい。一歩一歩前進を重ね、一日も早く復興されることを願っている」と話す。