2019年1月に南米大陸最高峰アコンカグア(標高6961メートル)をめざすプロスキーヤー三浦雄一郎さん(86)が、遠征前の最終調整の地に選んだのは北海道だった。「山に行くと元気になる」と語り、病院が苦手な三浦さん。12月の3日間に密着した。

■高校生にお手本

 12月19日、東京にある三浦さんの事務所「ミウラ・ドルフィンズ」を2人で出て、羽田空港に向かった。東京とは別世界の雪の北海道へ。旭川空港からまずは三浦さんが校長を務めるクラーク記念国際高校のキャンパス(深川市)を訪れた。

 ここに大阪と兵庫の生徒がスキー実習で宿泊しており、三浦さんは校長として「講話」。アコンカグア遠征について「非常に難しい山だが、ベストを尽くして、行けるところまでは行きたい」と生徒たちに決意を語った。

 20日は朝から近くのスキー場・カムイスキーリンクス(旭川市)で生徒たちとゲレンデを滑った。北海道も雪不足だったが、三浦さんの到着を待っていたかのように前日までに雪が増えたという。「(足の)親指の付け根をしっかり押して」。校長自ら指導にあたった。

 アコンカグアでスキーをする予定の三浦さんにとっては、その足慣らしも兼ねていた。月末まで、自宅のある札幌市を拠点にゲレンデに通い、登山に向けてコンディションを上げていくプランだった。