バドミントン女子シングルスで2016年リオデジャネイロ五輪銅メダルの奥原希望(23)が27日、東京都内で記者会見を開き、来年1月からプロ選手に転向することを表明した。12月末で日本ユニシスを退社し、化学メーカーの「太陽ホールディングス」(本社・東京都豊島区)からスポンサー企業として支援を受ける。契約は2020年末までの2年間。

 奥原は「東京五輪を考えたときに、海外の試合に専念できないかと考えた」と転向の理由を語った。実業団に所属すると国内大会に出なければならない。個人で活動することで試合数を減らし、「けがのリスクを避けたい」という思いがある。

 バドミントンの日本代表選手は、年間250日近くを朴柱奉監督が率いる代表チームで活動する。世界ランキングのポイントを得るために海外ツアーを転戦する生活を送り、奥原は今年、海外だけで73試合に出場した。日本ユニシスなど実業団チームに所属すれば、これに国内大会も加わる。過去3年間、けがに苦しめられた奥原は「コンディションを維持するのに精いっぱいだった」といい、19年4月から始まる東京五輪の出場枠を争うレースを前にプロ転向を決めた。

 今後は代表活動以外の期間は、パラバドミントン選手が使う東京・西葛西の体育館を拠点とし、リオ五輪でコーチを務めたNTT東日本の佐藤翔治氏の指導を受けるという。バドミントンでは過去にロンドン五輪銀メダルの藤井瑞希(再春館製薬所)らが五輪後、企業に所属せずに活動していたが、現役の日本代表選手がプロとして活動するのは異例。