銀盤の全日本女王を争う戦いは、史上まれに見るハイレベルなものになった。23日に初優勝に輝いた平昌五輪6位の18歳、坂本花織(シスメックス)は、フリー最終滑走の重圧をはねのけ、ジャンプ、表現力ともに完成度の高い演技を見せた。

 まずは代名詞のジャンプの美しさが光った。演技後「あまり勢いがなかった」と振り返ったが、冒頭のフリップ―トーループの2連続3回転は出来栄え点(GOE)で1・89点を加えた。前半の3回転ルッツで軽度の踏み切り違反を取られただけで、GOEの合計は16・88点。16歳の紀平梨花(関大ク)のGOEの合計(16・07点)を抑えて全体1位だ。紀平のトリプルアクセル(3回転半)のような大技はないが、各要素の美しさで上回った。

 表現面でも、伸びやかな滑りが目を引いた。演技構成点は「要素のつなぎ」を除く4項目で9点台を並べ、全体2位の73・25点を出した。全日本の得点は参考だが、4位だった12月上旬のグランプリ(GP)ファイナルから5点以上、上乗せした。