フィギュアスケートの全日本選手権が21日、大阪・東和薬品ラクタブドームで開幕した。女子ショートプログラム(SP)では、元世界女王の安藤美姫さん(31)が、2013年の引退後初めて振付師として全日本の舞台に戻ってきた。「連れてきてくれた選手に感謝、感謝です。全日本の舞台が懐かしかった」と語った。

 選手たちが演技後に得点を待つキスアンドクライに安藤さんの姿があった。今季、2年ぶりに全日本に出場した23歳の大庭雅(東海東京FH)のSPとフリーの振り付けを担当。大庭はSPの曲「ファイアダンス」に乗り、3回転サルコー―2回転トーループを着氷し、57・08点を出した。ステップでは安藤さん仕込みの大人の雰囲気を漂わせた。

 安藤さんは07、11年の世界女王で、06年トリノ、10年バンクーバー五輪代表。現役最後の試合となった13年の全日本では「自分に初めてスケートを教えてくれたようなコーチになりたい」と語っていた。安藤さんは現在、その目標とする門奈裕子コーチの元でスケートを教えている。

 大庭の演技後、安藤さんは「いろんな方に夢を与えられるコーチになりたい。(これからも)全日本のキスアンドクライに座れる選手を育てられたら幸せ」とはにかんだ。