創部101年の早大相撲部が活気づいている。大黒柱はスポーツ科学部3年の橋本侑京(ゆきひろ)主将だ。

 東京・国技館で2日にあった全日本選手権。その年に活躍した高校、大学、社会人が出場するアマチュア最高峰の大会で、橋本は約70人による予選(3回戦制)を2勝1敗で初めて突破。40人で争う決勝トーナメント、16強をかけた2回戦で社会人選手に敗れた。

 「今年は上位を狙っていたけど、自分の相撲を取れたので悔いは残っていない。いや、ちょっと悔しいですけど……」。昨年が早大選手として9年ぶりの選手権出場。決勝トーナメント進出は「記憶にない」と相撲部の室伏渉監督が言う。

 創部100年の節目だった昨年は、早大相撲部にとって転機となった。東日本学生リーグで9年ぶりに1部に復帰。決め手となった6月の東日本学生選手権団体戦で8強入りに導いたのがエース橋本だ。早大選手として初めて、全国学生個人体重別選手権の135キロ未満級を制覇した。

 小学1年で相撲を始め、都立足立新田高3年の時に国体少年団体戦で3位に。大相撲入りが多い強豪大への進学も考えたが、当時、リーグ2部だった早大に。「いくつか大学の稽古を見て、早稲田は『サークルの延長』というイメージだったんですけど。僕は楽しく行きたいな、と思って」

 実績を重ねたいま、考えもしなかった大相撲への道が頭をよぎるようになった。「大学最後の来年、今より結果を残せたら。戦える自信がついたら、(プロに)行きたいと思うかもしれない」