7月の西日本豪雨で被災した愛媛県西予市野村町で27日、江戸時代から167回目を迎えた毎年恒例の「乙亥(おとい)大相撲」(市など主催)が開かれた。復興の願いを込め、小学生から大人まで約300人が日頃の鍛錬の成果を土俵上で競った。

 野村町は相撲が盛ん。地元・野村高校の相撲部は強豪で、市出身の片男波親方=元関脇玉春日=もOBだ。毎年11月には火災よけの奉納相撲として江戸時代に始まった「乙亥大相撲」が開かれ、地元住民に親しまれている。

 しかし、7月の豪雨で野村町では5人が死亡。収納式の土俵を備え、乙亥大相撲が毎年開かれている「乙亥会館」は、肱川の氾濫(はんらん)で2階席まで浸水した。開催が危ぶまれたが、支援物資などを置いていた近くの野村公会堂に会場を移すことにし、クラウドファンディングで寄付を募るなどして土俵を新たに整備。従来の2日間の日程を1日に短縮して開催にこぎ着けた。