(ラグビーテストマッチ 日本代表32―27ロシア代表)

 日本代表は危うく金星を献上するところだった。

 2回目のW杯(ワールドカップ)出場を決めているロシアはW杯開幕戦の相手。順位、実績では格下だ。だが、ジョセフヘッドコーチが「ロシアは大きくて強く、決心が固いチームだと思う」と語ったように、愚直に攻め立てる相手にてこずった。

 日本は前半、ハイパントなどで競り合う状況をつくられた。ボール争奪で相手に多く人数をかけられ、球出しを遅らせられた。そこで日本が球を外に振れれば数の優位をつくれるのに出来ない。逆に反則で失点を増やした。後半途中からハーフ団が代わり、敵陣に入る時間が増えた。地力では上回るだけに逆転できた。

 この日はW杯開幕の300日前。姫野は「ロシアに変な自信を持たせたかもしれない」と悔やんだ。反則を確実に得点につなげられ、選手たちが反則の解釈を巡ってレフェリーとの意思疎通を課題に挙げるのは毎度のことだ。秋の代表戦4試合目でやっとつかんだ白星にも同じ課題が残り、選手たちの表情も晴れなかった。(能田英二)

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 ○リーチ主将(日) 「(後半に)修正したのは三つ。反則をしないのと、一個一個丁寧にブレークダウンをやる、フェーズを重ねる。後半はファーストパンチで自分たちから攻めた」

 ○福岡(日) 後半4分、追い上げのトライ。「味方がいい形でつないでくれ、最後は置くだけだった。後半の入りが大切だと思っていた。得点につながって良かった」

 ○梶村(日) 後半から代表で初出場。「日本代表としてピッチに立ってみて、本当に幸せだと思った。課題の防御をクリアしていきたい」

 ○松田(日) SOで先発。「10番としてチームを前に出すプレーをできていれば。(田村)優さんが入って、ゲームが落ち着いた。チームに信頼されるような選手になりたい」

 ○田村(日) 「前半はロシアの勢いが勝っていた。インパクトを与えられるよう、流れを変えられるようプレーしました」