スピードスケートのワールドカップ(W杯)今季第2戦、苫小牧大会第2日は24日、北海道苫小牧市ハイランドスポーツセンターであり、女子500メートルは平昌(ピョンチャン)五輪金メダリストの小平奈緒(相沢病院)が38秒26で第1日に続いて制した。2季前から続くこの種目のW杯連勝記録を19、国内外のレースを含めると33にそれぞれ伸ばした。W杯通算23勝目で、個人種目では堀井学を抜いて日本勢単独2位となった。女子1500メートルは高木美帆(日体大助手)が1分59秒28で2位だった。

 男子500メートルでは、第1日にW杯初優勝を果たした新浜立也(高崎健康福祉大)が35秒20で2連勝。村上右磨(村上電気管理事務所)が35秒53で3位に入った。

     ◇

 どんな状況でも、どんな場所でも、小平奈緒は強い。W杯で11季ぶりとなった屋外リンクでのレースも、500メートルの連勝を止める不安材料にならなかった。「記録は足りなかったかもしれませんが、自分のレースができた」と、うなずく。

 最初の100メートルは10秒6。「少し慎重にいった。結構冷えていたので」。競技開始時の気温は零下1・8度、リンクの氷温も零下10・6度にまで下がっていた。いくら十分にウォーミングアップをして備えていても、筋肉はこわばる。不測の事態を避けるため、あえて抑えた。

 スタートを乗り切ると、硬く締まった氷に両足の力をスムーズに伝えていく。「バックストレートは伸び伸び滑れた。氷に嫌われるというか、弾かれることもなかった」。タイムこそ前日の38秒03には及ばなかったが、対応力の高さを示した。

 勝って当然という周囲の雰囲気を理解し、いま、こんな心境に達した。「いつ負けるかわからない。いつまで勝ち続けられるかもわからない。ただ、負けたとしても、受け入れられる自分でいる」。この揺るぎない精神力も、女王を女王たらしめている。(山下弘展)