バレーボール、全日本男子の中垣内祐一監督の続投が20日、日本バレーボール協会の理事会で決まった。2大会ぶりに出場した世界選手権が1次リーグ敗退に終わった後、去就を議論した委員会では「解任派」が「続投派」を上回っていたが、最後は嶋岡健治会長の判断で決まった。

 世界選手権の後、協会幹部は解任の方針を早々と打ち出していた。10月に規約を改正し、監督選考委員会を常設化。そこで中垣内監督の解任と次期監督を決めさせようとした。

 その一方で、強化の現場には続投の声が強かった。ハイパフォーマンス事業本部長と男子強化委員長が中垣内監督と同じ筑波大出身。2人とも監督選考委員会で続投を主張した。

 10月31日にあった監督選考委員会の2度目の会合で採決した結果は解任5票、続投4票、白票1票。決定には過半数の6票が必要で、委員長を務めた嶋岡会長が裁定することも可能だったが、後任候補を添えて理事会に報告することになった。後任候補には、委員会は委員の一人だった前女子日本代表監督の真鍋政義氏を挙げた。

 そうして迎えた20日の臨時理事会。理事は判断を嶋岡会長に一任。そして、続投が決まった。

 「前回大会で敗退したアジア予選を勝ち抜いて世界選手権に出場した」「これまで2年の積み重ねを無駄にしたくない」と嶋岡会長。規約上は今後も監督選考委員会と理事会が監督解任を決議できるが、「会長の責任で東京五輪まで任せる」とまで宣言した。(忠鉢信一)