ラグビー日本代表が17日、ロンドン郊外のトゥイッケナム競技場で、エディ・ジョーンズ監督が率いるイングランド代表と対戦する。8万人以上を収容するラグビーの聖地は満員が見込まれ、日本代表選手は胸を躍らせる。

 先発が決まったWTB山田は「めちゃくちゃ、楽しみですね」と喜びを抑えきれなかった。来年、日本で開かれるワールドカップ(W杯)では決勝が開かれる横浜国際総合競技場が7万2千人あまりで最多収容。それを上回るトゥイッケナムを山田は「W杯決勝戦より決勝戦」という独特の言い回しで心待ちにした。

 約110年前に建てられたトゥイッケナムはイングランド代表の本拠で、世界最大のラグビー専用スタジアム。日本が快進撃を見せた前回のW杯イングランド大会でも主会場だった。

 日本は前回大会、1次リーグ2位で決勝トーナメントに進めば、トゥイッケナムで試合ができた。1次リーグ敗退が決まった後、五郎丸歩が「トゥイッケナムで試合をできたら、人生観が変わっていただろう」と語っていた。

 日本を抑え2位通過したスコットランドはオーストラリアと戦った。最後はW杯史に残る誤審の末、逆転負け。帰国後、この試合を見ていた五郎丸は「この舞台に立ちたかった」と改めて悔しさがこみ上げたという。

 イングランドの対戦相手は通常、「ティア1」と呼ばれる強豪国に限定される。第2集団の「ティア2」にいる日本がトゥイッケナムで試合をするのは1986年以来。当時はイングランドがキャップ認定をしておらず、今回が初めてのキャップ対象試合だ。

 16日の前日練習でリーチ主将はグラウンドに座ると、8万人の観客を想像して集中力を高めた。「冷静にプレーしたい。聖地でジャパンのパフォーマンスを見せられることを幸運に思うし、誇れる一日になる」。日本は聖地にふさわしいプレーを見せる使命も抱える。(能田英二)