(16日、スピードスケートW杯帯広大会男子500メートル)

 男子500メートルの表彰式。平昌五輪金メダリストが優勝し、世界記録保持者が2位に。続く3位に入ったのが、22歳の新浜立也だ。初出場で表彰台にも、「ミスが出た。課題が残るレースだった」。好結果にも満足せず、滑りに妥協を許さない姿勢には大物感が漂う。

 武器は183センチ、88キロと大柄な体格だ。新浜は「それが一歩の蹴りの強さにつながっている」。これまで日本短距離界は小柄な選手が多かったが、持ち前のパワーを生かし、スタートから一気に飛び出した。

 最初の100メートルは出場選手中3番目の9秒67。「いける。(表彰台の)一番上も狙える」。そう思った矢先に、ミスが出た。カーブでややバランスを崩し、トップと0秒14差の3位。そのまま加速できていれば優勝も狙えただけに、喜びよりも悔しさが口をついた。

 北海道別海町出身。高校では総体を制し、大学でも学生日本一に。課題のコーナリング克服に取り組み、今年ナショナルチーム入りして才能が開花した。

 10月の全日本距離別選手権を初制覇し、世界の舞台でもその実力を見せつけた。新浜は言う。「日本短距離界を背負う自覚はそこまでまだないけど、出た大会はすべて自分のレースをして上をめざしたい」(榊原一生)