ラグビー日本代表とイングランド代表の強化試合を前に、かつての師弟が舌戦を繰り広げている。日本代表のリーチ主将と、前日本代表ヘッドコーチ(HC)で、今はイングランド代表を率いるエディ・ジョーンズ監督が17日、英国で因縁の直接対決に臨む。

 発端はリーチ主将が敵地へと旅立った羽田空港での発言。「エディには4年間、いじめられたのでいじめ返す」。選手を厳しく管理し、重圧をかけるように追い込み、眠っている力を引き出すのがエディ流の指導。2015年のワールドカップ(W杯)イングランド大会では、指導者に反発するように選手がまとまった。金星を挙げた南アフリカ戦ではHCのPGで同点を狙えという指示に背いて、リーチがスクラムを選択し、逆転勝ちしたのは語りぐさとなっている。

 エディ・ジョーンズ監督は日本が取るべき心構えを問われ、「祈れ。寺に行って、祈るがいい」と挑発。ただ、「日本は若手も台頭している。だから真剣に向き合うし、容赦しない」と敬意も示した。それに対し、リーチも「降参しない。勝ちにいく」と応じた。英国メディアからも師弟関係に絡んだ質問が寄せられた。

 イングランドは先の試合で王者のニュージーランドに1点差の惜敗とひとときの不振を脱した。その試合より、試合経験の少ない選手を多く起用する。日本は一昨年、ウェールズに3点差の惜敗、昨年は仏代表に引き分けるなど、秋の欧州遠征で実力を出し切る傾向がある。そのデータも追い風に、日本が恩師に成長した姿を見せられるか。(能田英二)